| 70年代後半のディスコ・ブームの中、世界中で流行ったのがいわゆるディスコ・ミュージックだった。当然この手の音楽はディスコで踊るために作られたものであるわけで、60年代以前のツイストやモンキー・ダンスのような8ビートのノリではなく、16ビートが基本になった。そんな状況下で「ビートルズ・ナンバーで踊りたい!」という輩がいたからかどうかはわからないが、78年に「ビートルズなーんちゃって!?」という16ビートでできたビートルズ・ナンバーが流行った。ご存じの方はともかく、そうでない方には「なに、それ?」ってことになると思うがこの曲、実はカフェ・クリームというフランスのグループによるビートルズ・メドレイ。 |
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「ビートルズなーんちゃって!?」というふざけたタイトルではあるが、中身は前述のように16ビートに乗ってビートルズ・ナンバーが次から次へと並んでいて、やってる方は大まじめって感じの曲。特に声がソックリというわけではなかったが、「Singing with the Beatles, Dancing on the disco. Twisting in the 60’s, Ah〜」というオリジナルの歌のあと、16ビートのビートルズが聞こえてくるという、当時としてはユニークかつビートルズ好きにもちょっとうれしいナンバーだった(もっともこういうのを嫌うビートルズ・ファンも大勢いたのだが)。それに、これなら十分ディスコで踊ることができた。
蛇足ながら、タイトルの「なーんちゃって」というのは、当時流行っていた「なんちゃっておじさん」からきているものと思われる。今で言う都市伝説的なおじさんで、電車の中などで人を驚かしたり、つまらないギャグを言って「な〜んちゃって」と語尾に付けて話すおじさんのこと。いや、懐かしい。
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そんな「ビートルズなーんちゃって!?」から遅れること3年、81年にもビートルズ・メドレイの大ヒットが記録された。スターズ・オン45の「ショッキング・ビートルズ」だ。こちらはカフェ・クリームとは違って声がソックリなので、まさにショッキングなメドレイだった。特にビートルズ・メドレイの1曲目「ノー・リプライ」の歌いだしはジョンの声にそっくりで、シビレた。仲間内では本物のジョンの声を使ったんじゃないかという噂も広まったほど似ていた。
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こちらの作品はオランダ製で、プロデューサーがビートルズにそっくりな声のミュージシャンを集めてスターズ・オンを作ったという。この曲も最初にオリジナルのスターズ・オンの歌があって、その後ショッキング・ブルーの「ヴィーナス」のギター・ストローク、続いてなぜかジ・アーチーズの69年のヒット曲「シュガー・シュガー」が収められていた。そして「one,
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two, three, four」のカウントの後「♪This happened once before…」と「ノー・リプライ」が始まるのだ。
全体的にいうと、こちらも16ビートに乗せたビートルズ・メドレイなのであるが、「〜なーんちゃって」と比べるとやはり完成度が高く、偽物を嫌う多くのビートルズ・ファンすらも巻き込んでしまった。なにしろ全米ヒット・チャートの第1位にまで躍り出たくらいだったのだから。当時小林克也が司会をやっていた「ベスト・ヒットUSA」でも、ずいぶんと取り上げられていたのを覚えている。 |
まあ、いずれにしてもビートルズあってのこれらのレコードだったわけで、未だにリマスターされた赤盤・青盤が大ヒットしているビートルズの凄さには驚かされてしまう。
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