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70年代後半、何気なく見たミュージック・ライフ誌で紹介されていた、あるレコード・ジャケットの絵柄に目がとまった。それは当時、人気画家だった長岡秀星氏が描いた美しい虹色の円盤型の宇宙船だった。そのアルバムのタイトルは「アウト・オブ・ザ・ブルー」、アーティスト名は「エレクトリック・ライト・オーケストラ」だった(エレクトリック・ライト・オーケストラでは長いのでE. L.O.と略して呼ばれる)。
紹介文を読んで、なにやら電子楽器による未知の美しいスペーシィ・サウンドを聴かせてくれるのではないかと期待を膨らませ、すぐこの2枚組みのアルバムを購入した。が、期待していたような電子的ミュージックではなかった。しかし聴いているうち、ポップでありながら深みのあるそのサウンドにすぐに魅せられてしまった。ライナー・ノートを読むとドラマーのベヴ・ベヴァンが直接日本向けの解説を加筆していた。どうやら前作の「オーロラの救世主」というのがアメリカでとんでもない大成功を収めたアルバムだったらしい。
すぐにこの「オーロラの救世主」というLPを購入して聴いた途端、たちまちのうちに私はこのバンドの熱烈なる信奉者になってしまった。それはビートルズを初めて聴いた時の衝撃に近かったのだ。今までに無い、クラシックとロックの融合というまったく新しいジャンルの音楽だった。重厚なストリングスにハードなドラムやエレキ・ギター、シンセが重なっていく。しかもメロディーは美しく、独創的なコーラスや遊び心のある仕掛けも随所にある。たくさんの素晴らしい音色が幾重にも織り込まれていく…… そんな感じの、時代の旗手ともいうべき新しいロック・オーケストラだった。
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