開襟シャツ&昭和エッセイ シュガ・プラム・フェアリ  
 
 エッセイ
  当サイトでは気ままに60年代以降の昭和の思い出をエッセイとして綴っています。記憶違いや思い込
 み、うろ覚えで書いたものもあります。ご理解いただいたうえ、お読みいただければと思います。また、
 このような性質のエッセイですので、記述に誤り等ございましたらBBSでご指摘いただけると幸いです。
  0011は「ゼロゼロイチイチ」と読む!?  ’60s
UNCLE ナポレオン・ソロ  '60年代は、結構「スパイもの」がはやりだった。スパイといえば、代表格は007ジェームズ・ボンド。当時のボンドは、かのショーン・コネリーが演じていて、個人的にはこの人がいちばんボンドらしいと思う。しかし007は主に映画だったので、子供にとってみればやや親近感に欠ける存在だった。一方、テレビの方では、「それゆけスマート」やら「アイ・スパイ」、
それに「スパイ大作戦」などが放映されていて、毎週観ることができた。そんな中で、私がいちばん気に入っていたのが「0011(ゼロゼロイチイチ)ナポレオン・ソロ」だった。
 主人公は、ナポレオン・ソロ(認識番号0011、ロバート・ヴォーン)と相棒のイリヤ・クリアキン(同002、デイヴィッド・マッカラム)。2人のユーモラスで軽妙なやりとりが、他のスパイ・ドラマとの決定的な違いだ。吹き替えが、それぞれ矢島正明と野沢那智で、キャラクターにぴったり。元々わき役だったイリヤの人気が高くて主役になったという経緯があったが、私はコンポラ・スーツをかっこよく着こなしたソロ派だった。2人はU.N.C.L.E.というニューヨークに本部のある秘密諜報組織のエイジェントで、国際犯罪組織「スラッシュ」の陰謀から世界を守るという、基本単純なストーリーだ。ところが、007のように隙のないキャラと違って、2人はうかつなポカをしたりして窮地に追い込まれる。それを互いにカヴァーし合いながら、悪を打ち砕くという物語で、基本的に1週1時間1話完結だった。番組後、矢島正明のコーナーがあって、「『ゼロゼロイチイチ』より007(ゼロゼロセブン)のような読み方の方がカッコいい。たとえば『ダブルオーイレブン』のようにはならないのか?」という視聴者からの手紙に対して、ソロの認識番号は「ゼロゼロイチイチ」と読むことになっていると、矢島氏がはっきり答えていたのを覚えている。
ソロとイリヤ  配役上の設定は、ソロは優秀だがプレイ・ボーイで女にめっぽう弱いのが玉に瑕。一方、イリヤはユーモアはあるがクールで真面目なタイプのロシア人ということになっていた(実際のマッカラムは英国人)。ニューヨークのU.N.C.L.E.本部の入口はクリーニング屋で、その裏に近代的な設備が隠されているのだが、今思うとかなり無理がある設定だ。上司が名優レオ・G.キャロル演じるウェバリー課長で、2人の持つペンの形の通信機にチャンネルDという回線で連絡・指示をする。で、ソロとイリヤは「オープン、チャンネルD」と言って、連絡を取り合う。このペン型通信、当時は斬新だった(イヤホンがないのは不思議だが……)。そしてU.N.C.L.E. 
器も魅力的だった。2人の銃は、ソロがワルサーP38アンクル・タイプ(もちろんイリヤも使う)、イリヤがルガーP08だった。特にアンクル・タイプのワルサーP38は普通のP38とグリップが違っていて本当にルックスがよく、憧れたものだ。2タイプあり、1つは銃身が短くサイレンサーが付いた催眠銃。このタイプはモデル[エア]ガンの製造が約40年ぶりに再開されたので、早速手にしてみた。ズッシリといい感じだ。もう1つは銃身が長くサイレンサーが2つ、その他に照準器、胸当てまで付いたライフルのような仕様のモデル。拳銃以外でも、ドアが天に向かって開くアンクル・カーなど、皆すばらしいデザインだった。
  それと忘れてならないのがテーマ曲「アンクルから来た男」だ。アメリカの有名作曲家、ジェリー・ゴールドスミスによる曲で、「007のテーマ」や「スパイ大作戦のテーマ」と比べても遜色ない傑作だ。カヴァーもけっこう多く、私は昔ザ・チャレンジャーズというグループがカヴァーしていたエレキ・ヴァージョンを、バンドで演奏していたことがあった。
 当時、さいとうたかをが劇画として描いていたが、ソロもイリヤもテレビとあまりに違っていてガッカリした覚えがある。それほど
ワルサーP38アンクルタイプ
 エアガンの再発売が始まりましたよ!
2人のキャラは確立されていたのだと思う。そういえばあの頃のおもちゃで、GIジョーと同じような感じで、ソロとイリヤ、それから女U.N.C.L.E.のエイプリルの人形があった。ちゃんとU.N.C.L.E.の兵器を持っていて、銃が撃てるように細工がされていた。買ったが、もうどこかへなくしてしまった。

*訂正 本文でイリヤの使用していたピストルについてルガーP08という記述がありますが、これは筆者の勘違いと思われます。イリヤもソロと同じワルサーP38のアンクル・タイプを常用していたようです。それぞれソロの銃にはS、イリヤのにはKのロゴがグリップに着けられていました。
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