開襟シャツ&昭和エッセイ シュガ・プラム・フェアリ  
 
 エッセイ
  当サイトでは気ままに60年代以降の昭和の思い出をエッセイとして綴っています。記憶違いや思い込
 み、うろ覚えで書いたものもあります。ご理解いただいたうえ、お読みいただければと思います。また、
 このような性質のエッセイですので、記述に誤り等ございましたらBBSでご指摘いただけると幸いです。
  オモチャ考 1  ’60s
 オモチャを見てると今の子供ってホント恵まれすぎてると感じる。わずか3cmほどの大きさのラジコン・カーなんて'60年代の子供から見たら、夢のようなスーパー・マシンである。しかもヘリや飛行機、潜水艦まである。それが小遣い程度の価格で買え、そのまま室内がフライト場と化してしまうのだ。昭和340年代当時の玩具と比較をしてみよう。
ラジコン飛行機
ロボットオモチャ
昔:液体燃料エンジンを搭載して機体は大きく1m前後。危険なので郊外のRC飛行場でなければ飛ばせないうえ、かなりの専門知識、工作技術、操作テクニックが必要。価格は20万以上だったと思う(しかも墜落したら完全にオシャカ)。
今:超小型の電動モーターで手の平軽量サイズ。説明書1枚のみで理解でき、工作の必要もなく価格も2〜3千円。多少の操作テクは必要だが堕ちても壊れないし部屋で毎日練習できてすぐ上達する。
ゲーム類
昔:トランプやカルタが主流。のちにモノポリーや人生ゲーム等ボード・ゲームが人気
今:ポケット・ゲーム機1つでボード・ゲームは全部できるし、ロールプレイング・ゲーム、シューティング、アドベンチャー・ゲームなどありとあらゆるものができる。
プラモデル
昔:種類は多かったが必ず部品の縁にバリがあったし、接合の不具合が多かったうえ、色を塗る必要があった。付属の接着剤は分量の調節が出来ないので仕上がりが汚かった。動力はゼンマイのものが多かった。
今:種類はさらに豊富になり、値は張るが精密なディティールの品も買える。彩色済み、接着剤不要のものもあり、多種多様な接着剤、電動ルーターなどプロのツールが入手可能。
ロボットオモチャ

昔:歩行ロボットは大人気で誰でも必ず1体は持っていた。SF「禁断の惑星」に登場するロボットのコピー品は当時の定番で、ガーガーと音を立てて両手を振ってノタノタ歩くだけ(私が持っていた奴は水蒸気の煙を吐いたので、友だちは羨望の眼差しで見ていた)。
今:人間に近い歩き方をし、踊り、バック転したりブレイクダンスみたいなことも可能。ラジコンで意のままに操れて格闘戦もできる(高価なのが欠点)。
 進歩するものだ。しかし、これだけオモチャが発達していると人間、堕落する? 勉強なんか二の次になってしまって……。思わず、自分が子供の頃最も熱中したオモチャはなんだろう、と考えた。時代を象徴するオモチャがあった。ダッコちゃん、ジャラ(ビニールの筒の中の鈴を落としていく玩具)、マジック・ハンド、ウルトラマンのソフビ…… 懐かしいものが次々頭に浮かぶが、当時のブームは短命でメーカーの倒産も多かったそうだ。
 では、以下に当時の私のお気に入りオモチャ……私個人のベスト3を挙げてみたい。
3位:2B弾……先端の火薬をマッチ箱の赤燐でシュッとこすって発火してから十数秒で破裂する。手榴弾のような感覚で投げて遊んだ。後に「クラッカー」という名称に変わった。品物も改良(改悪?)されてマッチ箱でこすっても発火せず着火方式になり、水中では火が消えてしまい破裂しなくなってしまった。着火してからほうり投げるまでのあのドキドキ感は今でも忘れない。同時に大人に叱られるスリルもあった。

2位:野球盤……これは今でもおなじみだろう。友だちが遊びに来ても、野球盤さえあれば1日中盛り上がれた。鉄球を磁石で変化させるアイデアは画期的だ。打球が強すぎてどこの穴にも入らずそのまま外野フェンスを越えて行くと「あれは場外ホームランだ」なんて言って……。その後「消える魔球」も登場したが、玉が地底を通るのは反則であろう。
1位:銀玉鉄砲……やっぱりこれがいちばん長い期間にわたってお世話になったオモチャだと思う。常に3〜4挺は持ってたし、西部劇ごっこやスパイごっこの必需品だった。デザインも秀逸でベレッタかPPKのような形状で性能もそこそこ良く、銀玉も安かった。その銀玉はどれもいびつで足で踏むと簡単に潰れ、芯には文鳥の餌のような粒が入っていた(後に金色の玉も発売され笑いのタネになったものだ)。現在もヤフオクで千円前後で売られている。
 当時は遊びやすくするためにオモチャに細工や工夫をする楽しみがあった。たとえば2B弾は重りをつけて水中仕様にして爆雷のように遊んだ。野球盤は磁石を余分に入れてみたり、銀玉ピストルは分解してバネを強化しようとした(壊れた)。今はどうなのだろうか? どうあろうと、知的探究心を刺激し続けてくれるオモチャなら大歓迎。私も子供心に戻って積極的にオモチャで遊ぶことにしよう(笑)。
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